プリンとブリュレって材料が似たり寄ったりなのでカラメルがあるか表面がパリパリかの違いだと思われています。
これらの他にも似たようなお菓子がいろんな国で作られてきました。どの国でもこれらのお菓子は定番のものです。
プリンとかブリュレの味って世界でも愛される味何ですかね、だから似たようなものがどこでも作られているのでしょうか?
今回はそんな似たような、でも国によって違いがあるお菓子を紹介します。
プリン(プディング)
名前は正式にはプディングが正解です。日本では最近硬いプリンが流行ってきていますね。私は硬いプリンの方が好きなので嬉しいです。
日本に伝わったときに名前を聞き間違えて色々と変化していき最終的にプリンに落ち着きました。
プリンのルーツはイギリスです。1588年イギリスは英西戦争においてスペインの無敵艦隊を破り海の覇者になります。
当時航海中の最大の問題は食糧でした。船上では手持ちの食べ物を有効活用しなければいけなかったので肉の欠片やパン屑なども簡単に捨てるわけにはいかなかったのです。
そんなあるとき、余った食材を全部合わせて卵液と一緒に蒸し焼きにしたら、ごちゃまぜの茶わん蒸しのようなものが出来上がりました。
これが「プディング」の最初のものになります。
プディングは本来パンや肉、果物など様々な材料を混ぜ合わせて蒸し焼きにした料理です。
これが後に陸でも作られるようになりました。最初は脂身の残りやフルーツ、ナッツ、パンなどを合わせたものだったのですが
パンや米だけのものが作られるようになっていき最終的に卵液だけのものが作られるようになります。
イギリスでは「プディング」は幅広い意味をもった言葉です。料理系のプディングは「セイボリー・プディング」と呼ばれ、甘いプディングは「スイート・プディング」と呼ばれます。
さらにスイート・プディングは
ベークド・プディング(パウンドケーキやタルトなど)
スチームド・プディング(クリスマスにイギリスで食べられるフルーツのプディングなど)
コールド・プディング(アイスクリームなど)
の3種類に分けられます。
プリンは使用する卵の卵白と卵黄の割合で硬さを調整します。硬いプリンが作りたい場合は卵白多め、滑らかなプリンが作りたい場合は卵黄多めにします。
クレーム・ブリュレ
映画「アメリ」で有名ですよね。あれを見るとスプーンで表面を叩いてからブリュレを食べたくなります。
ブリュレとは焦げたという意味で直訳すると焦げたクリームという意味になります。
表面はグラニュー糖やカソナードをまぶして焼きごてやバーナーで焦がします。
ブリュレの起源には諸説あるのですが代表的なものだとスペインの北東部のカタルーニャの家庭で作られていた「クレマ・カタラーナ」から派生したもの説
イギリスのケンブリッジのトリニティカレッジで作られていた「バーント・クリーム」から派生した説
フランスの家庭菓子「ポ・ド・クレーム」という壺に入ったお菓子をポール・ボキューズが皿で提供するお菓子にアレンジしたものがはじまりとする説があります。
プリンより卵黄や生クリームを多く含むためトロトロしているので器から出したりは出来ません。基本はココットで提供されます。
クレマ・カタラーナ
別名はクレマ・デ・サント・ジョゼプ
ブリュレによく似たカタルーニャ地方のお菓子です。カスタードクリームの表面をカラメルでパリパリにしています。
通常は3月19日の聖ヨセフの日に食べられます。オレンジの皮やシナモンで味付けされることもあります。
クレマ・カタラーナとクレーム・ブリュレの違いは作るときブリュレは湯煎焼きをするのですがカタラーナはしません。またブリュレは材料に生クリームを使いますがカタラーナはカスタードクリームなので牛乳のみとなります。
イタリアのプリン
正式な名前を知らないのですが北イタリアで古くから食べられている伝統的なプリンがあります。
日本では「ミラノプリン」という名前で東麻布にある「ミラノ ドルチェ トレ・スパーデ」が日本人向けにアレンジしたものを専門で販売しています。
最近だとコンビニでも販売されています。
濃厚で食感はもにゅっとしていてけっこうどっしりしているので軽く食べられる従来のプリンとは違います。どちらかというと重めです。他のプリンと比べてかなり独特な食感です。でも味はプリンですね。
バインフラン
こちらはベトナムのお菓子です。
見た目はプリンと同じようなのですがバインフランは材料に練乳を使うそうです。またカラメルソースをたくさんかけます。
カラメルソースにアレンジを加えたり生クリームをトッピングしたりします。
販売するお店によってはカラメルの代わりにコーヒーミルクをかけてその上にクラッシュアイスを乗せたりします。
ベビンカ
ベビンカはインドのお菓子です。インドのゴア州のカトリック信者の家庭ではクリスマスのお祝いにこのお菓子が食べられます。
材料は小麦粉、砂糖、卵黄、カルダモン、ギー(インドで食べられるバターオイルの一種)、ココナッツミルクです。
見た目も特徴的で特別なオーブンを使います。型に生地を薄く流し入れて火が通ったらその上に生地をまた流し入れます。こうして層をつくっていきます。伝統的に16層と決まっているそうです。イメージはバウムクーヘンみたいな感じです。
まとめ
日本だと最近インスタ映えなどの影響からか喫茶店の硬いレトロなプリンが流行ってきています。
私硬いプリン好きなんでこの流れは嬉しいですね。私が今回紹介した中ではベビンカを食べてみたいです。
インドのお菓子自体食べたことがあまりないので他のものも気になります。なんか凄い甘いイメージがあります。(偏見ですね)
卵、牛乳、砂糖、材料は基本的にこの3つであとはそれぞれのお菓子によって色々と加えられたり代用したりされています。でもシンプルなものだからこそ似たようなものがあってそれぞれの国の定番になっているのかなっと思います。
調べれば他にも似たようなお菓子が出てくると思います。いつか全種類食べてみたいですね。
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