スペシャリテって何?ケーキ屋でよく使われる名前

お菓子の雑学




ケーキ屋さんは、とくにフランス菓子を扱うお店だと商品の紹介なんかもフランス語を使っている場合が多いです。

よくケーキの食べ歩きをする人ならお菓子のフランス語が分かると思うのですが、一般的に普及していない単語も平然と使っていますね。

今回はケーキ屋さんでよく使われるフランス語を紹介します。

フランス語が分かればケーキの名前でどんな味か想像しやすかったりお菓子について一段と詳しくなれますよ。

ドゥミ・セック

ドゥミ・セックは焼き菓子のことをいいます。焼き菓子の中でも半生のしっとりした焼き菓子のことです。

「ドゥミ」はフランス語で半分「セック」は乾いたという意味になります。

代表的なお菓子は、マドレーヌ、フィナンシェ、パウンドケーキなどです。

どれもしっとりとした食感のものですね。

フール・セック

フール・セックも焼き菓子のことをいいます。焼き菓子の中でもしっかりと焼き上げた焼き菓子のことです。

「フール」はフランス語でオーブンという意味です。オーブンで乾燥させたという意味になります。

代表的なお菓子は、クッキー、メレンゲ、パルミエなどです。

カリカリ、サクサクした食感ですね。

フール・セックの方がドゥミ・セックより乾燥しているので賞味期限が長くなります。

大体フール・セックは3週間、ドゥミ・セックは2週間の日持ちになります。

プティ・ガトー

プティ・ガトーは小さいお菓子、カットしたケーキ、一口サイズの焼き菓子を表すのですが

日本だと一人用の生菓子だけを表します。

「プティ」は小さい「ガトー」はお菓子の意味です。

ちなみにプティ・フールというのもあるのですが、こちらは小さい焼き菓子を表しています。

アントルメ

こちらは2つの意味があります。デザートという意味とホールケーキという意味です。

本来の意味はメインの料理とデザートの間に出される軽い料理のことでした。このアントルメのうちに甘いものはアントルメ・シュクレと区別されていたのですが、後にアントルメ自体が甘いものを表す言葉になりました。

デザートという意味のアントルメには更に「アントルメ・ド・キュイジーヌ」と「アントルメ・ド・パティスリー」の二つに分けられます。

アントルメ・ド・キュイジーヌは料理人が作るデザートでムース、スフレ、プリンなど作ったらすぐ食べるものを表します。

アントルメ・ド・パティスリーはパティシエが作るデザートでスポンジケーキやタルトなど作り置きができるお菓子を表します。

ホールケーキを表すのにアントルメという言葉を使っているケーキ屋さんは結構あります。それくらいアントルメ=ホールケーキというのが広まっています。

スペシャリテ

スペシャリテはそのお店の最もおすすめの商品のことです。一番売り出したい商品にスペシャリテを付けます。

スペシャリテはケーキ屋さん以外にレストランでも使われています。

ケーキ屋さんでどのケーキを選ぼうか悩んだ際はスペシャリテのケーキを選んでみてはどうでしょうか。スペシャリテのケーキはシェフにとって最も自信があるものだったり思い入れがあるものなのでそのお店の味の個性を掴むのに最適かと思います。

アシェット・デセール

皿盛りデザートのことです。アシェットは皿デセールはデザートを表します。

最近はアシェット・デセール専門店が増えてきました。目の前で作ってライブ感を演出したり、アート作品のような美しいものは写真映えも良いです。

代表的なものだと作ってすぐ食べなくてはならない、スフレやアイスクリーム、フランベで火のパフォーマンスのようにするクレープシュゼットなんかがあります。

暖かいケーキと冷たいアイスを合わせるのもアシェット・デセールならではですよね。

あまり見た目重視で味がよく分からないものは好きでは無いのですが、アシェット・デセールならではのケーキは食べたくなります。なんか特別な感じがするので。

まとめ

結構よく使われている単語やまだ一般的に認知度が高くないものも紹介してみました。

これらが分かったらケーキ屋さんで少しは役に立つと思います。それに雑学としても面白いと思うので。

言葉の意味って時が経つとともに少しずつ変化していきますよね。今回紹介したものも日本に伝わっていく内に意味が少し変わっていったりするんですかね。

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