前にイタリアのお菓子を紹介しましたが、せっかくなので他の国のお菓子も紹介したいなと思ったので色々な国の代表的なお菓子についての記事を書いていきます。
今回はイギリスです。イギリスってあまり料理が美味しくないイメージがあるのですが、アフタヌーンティー文化お菓子は美味しいものがいっぱいあります。
洗礼されているというよりはどこか懐かしい家庭の味というお菓子が多いです。シンプルで素朴な感じです。
あと甘みが強いものが多いですかね
スコーン
イギリスのお茶菓子といったらスコーンです。日本でも定番ですよね。ホテルのアフタヌーンティーには必ずと言ってもいいほどスコーンがあります。
スコーンは最近人気があるのかスコーン専門店や専門書まであります。
スコーンのルーツは大麦粉を使って焼いたバノックというお菓子が起源とされています。後にベーキングパウダーやオーブンの普及によって今のようなものになりました。
「スコーン」という名前の由来は2説あるのですが、一つ目はイギリス・スコットランドのバースにあるスコーン城の歴代国王の戴冠式に使用された椅子の土台が「ザストーンオブスコーン」と呼ばれていてそれに由来するという説
二つ目はスコットランドの古い言葉ゲイル語のスゴン(ひと口大)という言葉からきている説です。
前者の方が信ぴょう性が高いみたいです。
前者の説を踏まえてなのかスコーンは平たく丸い石の形に作られることが多いです。神聖な石としての由来からナイフは使わずに手で横に割って食べるのがマナーとされています。
レシピは家庭によって様々です。甘いものや甘くないもの硬いものかケーキみたいに柔らかいものなどそれぞれの家庭で調節されていきます。
ヴィクトリアサンドウィッチケーキ
イギリスのケーキとしてはかなり有名なものですが日本ではあまり浸透していない気がします。
イギリスで古くから親しまれているケーキです。19世紀に君臨したヴィクトリア女王から名前をとっています。
このケーキはヴィクトリア女王が最愛の夫を亡くし、悲しみに暮れていたときに慰めるためティーパーティーで出されていました。
とってもシンプルなケーキです。バターケーキを2枚重ねてその間にフランボワーズジャム(ラズベリー)を挟んでいます。そして表面に粉糖を振りかけます。
シンプルで簡単なケーキなので家でも作れてしまいます。
レモンパイ
イギリスの夏の定番のお菓子です。こちらのお菓子も家庭で作られるお菓子としてイギリスで人気です。
タルト生地の中にレモンカードというイギリスの伝統的なクリーム(レモンのバタークリームというような感じです。こってりとしていますがレモンなので爽やかです。)が入っています。その上にメレンゲを絞って表面をバーナーであぶって焼き色を付けます。
レモンカードの酸味とメレンゲの甘ったるさがマッチするんですよね、私はレモンパイが大好きです。見かけたらつい買ってしまうし、夏になったら必ず作ります。
ショートブレッド
スコットランドの伝統的な焼き菓子です。バター含有量が多くサクサクとしたクッキーになります。
フィンガー状(分厚い長方形)をしていて表面にフォークで窪みを作ります。窪みを作る理由は生地が分厚いので熱を中まで通らせるためです。
ショートは食感がサクサク、ポロポロするという意味で、ブレッドはパンです。
ちなみにショートブレッドの形をモデルにして作られたのがカロリーメイトです。
トライフル
カスタードクリームや生クリーム、スポンジ生地、フルーツなどを器の中で重ねたデザートです。
トライフルという名前の意味は中英からのものと言われていて「気ままなおしゃべり」という意味や、残り物を合わせて作ったデザートなので「つまらないもの」という意味があります。
主に硬くなってしまったスポンジ生地を再利用するために作られることが多いです。そのためスポンジにシロップやお酒をうったりします。
こちらのデザートは何を使えばいいという決まりがないため家庭によって味が変わりそうです。
また色とりどりのフルーツを使えばかなり見栄えの良いデザートになります。
バノフィーパイ
イギリス生まれのパイ菓子です。コンデンスミルクでトフィー(キャラメルみたいなもの)を作り、パイ生地に流し込みその上にバナナとクリームを乗っけます。
名前の意味はバノフィーは「バナナ」そこにトフィーを合わせています。
こちらのパイはトフィーもバナナもクリームもどれも甘い凄く甘いです。
バノフィーパイのトフィーの作り方が独特で通常トフィーを作る場合は生クリームと砂糖、バターなどを煮詰めて作るのですがバノフィーパイのトフィーはコンデンスミルクを缶ごとお湯に入れて長時間かけて煮るという方法で作られます。
まとめ
イギリスの伝統的なお菓子を紹介してみました。イギリスのお菓子は全体的に素朴で、でも甘みが強いものが多いです。
フランスのお菓子とちょっと違う製法や材料も変わったものでお菓子を作ったりしていてイギリスのお菓子は独特なものが多い印象です。
イギリス菓子専門店もっと東京に増えればいいんですけどね。なかなか食べれないものが多いので自分で作ってしまうことが多いですね。
いつかイギリスに行って優雅に紅茶と共にケーキを楽しみたいです。
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